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2011-07-12

耐震診断

今日は耐震診断の講習会を受けに、代々木まで出かけてきました。

周知のとおり、今や日本には膨大な数の木造住宅のストックがあり、多くが現行の耐震基準を満たしていません。震災以来、耐震診断や補強の分野にけっこう関心が湧いてきて、いろいろと勉強し、その流れで講習会にも顔を出してきました。

耐震診断や建物調査という分野では、これまできちんとした検査法や評価法が確立されていない混乱状態が続いてきて、ようやく明確な流れができてきているところです。

建設の市場の中で重みを増してきているリフォームの分野でも、まずはこの耐震診断と補強という部分を押さえなければ、正直やる意味が無いですよね・・・。

新築住宅で既に義務づけされている瑕疵担保責任保険も、リフォーム物件や中古売買物件にも既に保険商品が出来上がっており、間近な将来にはこちらも義務付け・・・となる流れのようです。耐震分野での診断に関する知見や補強に関する知見が無ければ、これらのマーケットからは「退場」という日も近づいているような感じがしますね。何よりも、新築・リフォームを問わず、クライアントにとって、安心して自分の住まいや資産を任せられる相手の一つの条件になってくるのでは・・・と個人的には思っています。

2011-04-30

昔のコンペそして、コンペについて

ホームページの作成にいろいろと昔のデータを発掘してたら、いろいろと懐かしいものがでてきました。
その中の一つは、日本建築学会の設計競技で一応優秀賞までいった「建築の転生・都市の転生」っていうコンペ。質疑応答で一言コメントを間違えていなければ、たぶんもっと上に行ったかも・・・なんていうのは強烈なうぬぼれかもしれませんが。。


テーマは東京の木造密集地域をいかに生まれ変わらせるか??っていうもの。老朽化した家々の作り出すラインに線上の公共スペースを作って、家々の骨組みだけを残しながら、多目的に使えるスペースや水を噴射するチューブみたいな「水の防壁」を作って、災害時への供えにする・・・みたいな案だったような。けっこうがんばりました。

「コンペ」に関して言うと、最近「建築家との家づくり」的なWEBサイトで開催されていた建築家コンペが相次いで廃止になっているようです。今後は作品を提出させるんじゃなく、家作りを考えている人と建築家が直接やりとりをして進めていくのだそうで。。

そもそも、個人住宅という規模のものに「コンペ」というシステムを当てはめていたこと事態に若干の無理は感じていたのですが、やはりこういうことになってきましたね。

コンペというのは、営業活動と言うよりも、若干ギャンブルみたいなもの。設計事務所や建築家の負う負担はけっこうなものです。いわゆるスーパーゼネコンにいた時代は、ぼくもコンペはいやと言うほどやりましたが、やはり案件の金額自体が大きく、会社の体力もあり、価格的に厳しいような制約があったり提案内容であったとしても、現場でなんとかコスト調整ができる。

でも個人住宅のコンペともなると、そもそも案件そのものも搾り出すほどお金の余裕も無く、提案する側の余力も企業と比べると弱い。それで、本当に実現するかも微妙・・・ときていると、いつまでも存続することができないモデルであることは、なんとなく多くの人が感じていたんじゃないでしょうか。

それでも、建築家との家作りというものを多少なりともプロモーションする結果になったんだとしたら、それはそれで一つの役目は果たしたわけで。もうその役割を終えたということなのかもしれませんね。これから先、どういう形が主流になっていくんだろう。。。

アイデアコンペというものは社会のイマジネーションを換気していく点でこれからも存続していくと思いますが、実施の、特に住宅のコンペというものが果たした役割とはいったいなんだったのかと・・・そんなことを考えてしまった今日この頃でした。。

2011-04-04

新マシン導入

昨日、MacbookProの17インチを購入しました。
家用の白いマックブックがヘタってきてしまったのと、仕事用のVista搭載マシンが、CGのレンダリングなんかやってるとけっこう頼りなく、ついに決断。
BootCampで、Windows7も、64ビット版で乗ってしまうので、仕事・プライベートの全ての作業をこれに一本化してしまう予感がしています。




WIndows7は初体験なので、どれほど快適なのかは未知数・・・。
基本大昔からの筋金入りのMacUserなんですが、アプリケーションの関係で、やむを得ず仕事ではWindowsメインで使ってます。
愛機の状態によって仕事の生産性が相当影響を受けるので、この子には健康で長生きしてほしいものです。

2011-03-03

3D思考補助ツール

3次元での思考能力がないと、建築やってられません。
計画案を練る時は2次元の紙の上で鉛筆を動かしながら、あるいは2次元のCAD画面の上をマウスでなぞりながら、頭の中では常に3次元の立体が動いています。
それでもやはり、自分の作っているものを確認する意味で、またはクライアントに理解してもらう上で、3次元のアウトプットを使って検討するのはとても重要です。
オーソドックスなのは模型やパースということになります。
小菅建築研究所では、模型ももちろん作りますが、最近導入した3DのCADソフトを使っています。


例えば、住宅のだいだいの外形やボリュームを3次元でチェックしたいという時、ほんの数十分くらいちょこちょこいじれば、こんな風に簡単なモデルができあがります。


こういう状態から、窓を入れたり屋根の形を変えたり、まるで粘土で彫刻を作るように自由自在に立体の検討ができます。
平面計画と3次元的な形の案が決まったら、テクスチャを貼って、けっこうきれいでリアルなパースも作れます。
手作りの模型と違う点は、圧倒的にスピードが速いこと。特に、調整や変更、作り直しがあっという間です。計画作成の意思決定が格段に早くなりますね。3次元で検討するので、見落としやミスも圧倒的に少なくなります。外形だけでなく、建物内部の空間・内観の検討もできます。
クライアントと打ち合わせするときは、これを使ってムービーを作ったり、きれいなパースを完成させたりしますが、同時に模型も作成してイメージが浮かびやすいようにと、とにかくいろいろなツールを使って内容の理解を深めてもらうのが重要です。
3DのCADの中には、実はもっと高性能なものもあって、高さなどの情報をあらかじめ入力してから平面図を入力すると、勝手に断面・立面・パース、はては確認申請の書類まで作ってくれるようなものもあるのですが、正直それは嫌いです。どうしてかと言うと、あまりにもコンピューターの機能が「おせっかい」過ぎて逆に自由にできることの幅が縛られてしまい、「こういうものが作りたい」というイメージ通りに全然動いてくれなかったりすることが非常に多いからです。
人間の思考が「言語」というツールを支配していると同時に支配されているように、物づくりの発想も、実は使えるツールの自由度に支配されているような気がします。
「こういうものが作りたいんだけど、現状じゃできない。じゃあもういっか・・・・」という感じで、ツールの限界が能力の限界を決めてしまうこともしばしばあるので・・・。やはり道具はあまり高性能じゃなくても、自由な想像力を許容して、ストレスなく仕えるものの方がいいですね。
機能と自由度のバランスって、難しい・・・。