Ads 468x60px

2011-10-25

VEとCD

しばらくブログの間が開いてしまいました。
立川の家は、耐震等級2、省エネ等級4の設定で床面積は40坪(インナーガレージもあるので実質は45坪程度)というなかなかのスペックの一方、予算的な条件はなかなか厳しく、コスト調整が一筋縄ではいきませんでしたが、いろいろな工夫や調整を行なって、来月の着工に向けて着々と準備が進んでいます。

お施主さんのご要望の骨格を保ちつつ、工務店さんからのいろいろな提案を受けながら、 無駄な部分をそぎ落とし、逆にクオリティを上げなければいけないところは上げる・・・といった作業を繰り返していきます。このあたりが、設計者としては一番精神的負荷が大きく、お施主さんにとっても工務店さんにとってもストレスが大きい局面ではありますが、ここで如何に最良のバランスを見つけ出すかで、出来上がるものが大きく違ってきます。
でも全てのものには条件や制約というものがあるわけですから、「産みの苦しみを経て喜びを経験する」というのが「ものづくり」の醍醐味なのでしょう。

コストの調整には、2つの考え方があります。
一つはVE(Value Engineering)。もうひとつはCD(Cost Down)です。
CDは実際にクオリティを落とすことによって価格を落としますが、VEの方はクオリティを保ち(場合によってはクオリティを上げながら)価格を下げるという概念です。
すごく、大きな違いがありますね。
安易に取り組んでしまえば、常に流れはCDの方向に向かいます。
そこを「VE」にするのが、お施主さんにエージェントとして雇われている、ぼくたち建築家の仕事・・・ということになりますね。とにかく、カスタマーサティスファクションが高い家づくりをめざして、がんばっています。

早く現場が始まって、出来上がっていくのが楽しみです。

0 コメント:

コメントを投稿