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2011-05-30

敷地選びのセンス

なんだか最近、新規の案件の芽が同時期にたくさん発芽しかけてきました。
先週は、東京西部の方のとても小さな狭小住宅のご相談を受け、とりあえず敷地を見に現地へ。
駅から数分の立地ですが、お寺の木立のトンネルを抜けると、なんだか別世界のような緑豊かな川べりのエリアがあり、敷地はその川べりを見渡す絶好の位置にあります。



「土地に一目惚れして購入しました」とのこと。私と感性が合うせいかもしれませんが、すごくセンスのいいお客さんだな・・・とつくづく感心。。

同時に、是非これは期待に応える仕事をせねば・・・とすごく意欲を駆り立てられました。

是非実現させたいです。。

2011-05-17

小菅農園の野菜たち

「農園」と言っても、ベランダ農園ですが、ささやかに営んでいます。
例年通り、バジル、トマト、ゴーヤ、苺をGW前に植え、常連のネギやブルーベリーと合わせると、けっこうベランダの面積の大半を占めています。
苺は収穫期まっさかり。
トマトは、既に実をつけ、臨戦態勢。スタートが早いので、今年はたくさん実をつけてくれると期待しています。
唯一、友人に最近もらったバラが、「食べられないもの」おとして植わっているのですが、こちらも花がもうすぐ開きます。



農園の実況中継は、また後日。。

2011-05-09

金沢21世紀美術館

GWに金沢に行ってきました。
目的の一つは21世紀美術館。遅ればせながら行って参りました。

設計された建築家には学生時代に授業で教えていただいたこともあり、開館当初から是非足を運んでみたかったのですが、なかなか機会が無く、ようやく念願がかないました。

この美術館のおもしろさを一言で言うと、「バラバラにしていること」ではないかと思います。展示品一つ一つや企画内容も素晴らしい現代美術でおもしろいのですが、建築の構成が何よりも斬新なところなんですね。



大きな円の中に展示室の「箱」や中庭が散在して、来館者はそれを縫うように内部を歩き回ります。展示空間が錯綜することで美術との出会い方がとても新鮮なものになりますし、「大きな丸の中の展示室や中庭ではない空間=余った空間」がロビーになったり、さまざまな使われ方をしていて、「図と地」の関係がとてもおもしろい構成になっています。

日本の美術館の中では間違いなく必見の一つであると思います。
一方では、バラバラな展示室を結び合わせて展示会が行われるので来館者にとって動線が若干わかりにくい点や、細かいところのディテールの質がちょっと首をかしげてしまうような部分があったりと、完成度という点で少しボロが見えてしまう点も数点・・・。著名建築なんだからトイレの汚垂石くらいはつけようよ・・・と、ちょっと保守的なのか、ぼくなんかはそう思ってしまいます。

他にもところどころ、ここはこの材料でいいの?という部分があったりしますが、計画内容や建物の構成のおもしろさや全体の作り方としては素晴らしかったと思います。細かいところが気になってしまったのは、名作である分、建築を志す若者が10年、20年後に足を運んだときに感動や教示を与えるような建物であってほしい・・・という願いの裏返しなんだと思います。

金沢に行かれる際には、是非足を運んでみてください。。

2011-05-03

キッチンリフォーム

リフォームの事例をご紹介します。横浜の住宅地に立つ一軒家のリフォーム。
クライアントは団塊リタイア世代のご夫婦で、最大のご希望は「リビング・ダイニングを広く見せたい」ということ。

クライアントの管理が良いので、住宅の状態は築年数に比べると比較的良く、1階のL・D・Kを中心としたパブリックな部分の全面改装というのが、改修の範囲になりました。
長年使い続けてきた家具や照明器具も引き続き使い続けたいというご希望だったので、空間の雰囲気もそれを前提とした形でのイメージとなりました。

とりあえず、BeforとAfterを見てみましょう。部分的な写真ですが・・・。

まずはBefor。。




お次はAfter。。



ダイニングとキッチンの間の壁を取り払い、キッチンはペニンシュラ型のオープンタイプに変えました。
下の図面を見ると、全体がわかりやすいでしょうか・・・。左がBefore、右がAfterです。





ガスコンロはシンクと分離型にして、冷蔵庫と一緒にAfterの写真右手の壁に隠れている形になります。空間の広さを満喫するために、今回は文字通り壁を取り払っています。

左のBeforeの図面のオレンジで表記してあるところが構造上必要な壁で、それ以外は間仕切りの壁(構造には直接関係が無い)です。構造上必要な壁の制約の中で、いかに空間の雰囲気をできるだけ抜本的に変えるのか??というのがテーマでした。

さらに、大きな問題になるのは収納です。キッチンがオープンなものであればある程、機能的で使いやすく、容量がある収納が用意されていないと、めざしていた空間の雰囲気が出ません。自然とものがあふれかえってしまうのなら、意味がないですよね。

そこで、この計画ではあまり有効に使っておられなかったキッチン左手のユーティリティをキッチンと連続させ、大きな食器置き場・パントリー空間としました。流し台から少し移動するだけで手が届く位置に収納があるという、これまでの家事動線の距離関係をできるだけ保存するという形です。

介護が必要になったおばあちゃまのために、WCの大きさにもゆとりをもたせています。
大きな規模のリフォームではありませんが、クライアントからは希望通りの空間になったと、ご好評をいただいています。

ちなみに、ペニンシュラで両側から使えるキッチンにするとご主人が家事をやってくれるかも・・・という奥さんの淡い期待は、今のところ裏切られているそうです。
やはり、そこまでは建築では変えることができないよう・・・ですね。
当事務所はリフォームも得意としているので、ご相談だけでもお気軽にお問合せください。